Odoo V16リリース - 新機能や改善ポイント(3)

Odoo Experience 2022 キーノートセッション初日
2022年10月24日 by
Odoo V16リリース - 新機能や改善ポイント(3)
Ryoko Tsuda (QRTL)

前回のOdoo V16リリース - 新機能や改善ポイント(2)に続いて、会計、ダッシュボード、ダークモードについてのまとめです。

関連リンク:
Odoo V16リリース - 新機能や改善ポイント(2)
Odoo V16リリース - 新機能や改善ポイント(3)
・2日目の講演 "Keynote - Vision & Strategy"についてのブログ記事 はこちら
・Odoo社によるOdoo 16 リリースノートはこちら
・Odoo社のBlog記事"Meet Odoo 16"はこちら

会計


与信管理

会社・パートナー毎に与信限度額を設定します。そのパートナーの未回収請求書の総額が限度額に達した場合、受注オーダや顧客請求書で警告が表示されます。



分析勘定

分析タグ、グループがなくなり、分析勘定が新しくなりました。分析ウィジェットで分析項目ごとに必須/任意が設定でき、各アイテムへの配賦割合を設定できます。


また、分析配賦テンプレートを設定できます。



現金割引

支払条件で現金割引を設定すると、請求書に詳細な現金割引条件が表示されます。また、入金/支払の際に支払日を基準として現金割引後の金額が自動的に計算されます。



仕入先請求書のOCR読取

OCR読取結果に修正が必要な場合、修正するフィールドを選択し、請求書の読み取り直したい箇所をクリックすると、正しいフィールドに割り当てられます。また、AIデータをリロードボタンをクリックすると、再度AIデータがリロードされます。




自動仕訳

定期的に発生する仕訳を設定すると自動的に仕訳を記帳できます。



入金消込処理

消込画面が全く新しくなりました。左欄に銀行トランザクション、右欄に消込対象のトランザクションが表示されます。



レポート機能

会計レポートが刷新され、パフォーマンスが改善されました。また、分析勘定や分析計画との比較が簡単にできます。



レポートからのドリルダウンができるようになりました。
例えば、仕訳レポートの明細からリンクする仕入先請求書画像を表示することができます。



ダッシュボード


スプレッドシートベース

ダッシュボードが刷新され、スプレッドシートベースレポートのダッシュボードが最初から用意されています。


スプレッドシートを編集すると、ダイナミックにダッシュボードに反映されます。



ダークモード


ダークモードが利用できるようになりました。目に優しいですね!




まとめ


V15.0からV16.0へ

Odoo社のBlog記事"Meet Odoo 16"によると、「この1年、私たちの研究開発チームは、多くの既存機能の大幅な改善と、お客様から最も要望の多かった機能の開発に注力しました。」とのことです。
確かに今回の新バージョンは、派手な新アプリは目立たないように思いました。その分、パフォーマンスが改善していたり、既存アプリの機能が大幅にアップしているようなので、Odooも成熟期に入りつつあるのかな、と思いました。
毎年、毎年、きっちり新しいバージョンを出してくるのはスゴイと思います。1年後またどんな機能を付けてくるのか、今から楽しみですね。


Odoo V16.0を試してみましょう!

下記のリンクからOdoo V16.0を無料、かつクレジットカードの登録なしにトライアル利用することができます。
ぜひお試しください。(利用できる期間はインストールするアプリによって変わりますが、短くて15日間、もしくは、無期限です)
https://www.odoo.com/ja_JP/trial

Odoo V16リリース - 新機能や改善ポイント(3)
Ryoko Tsuda (QRTL) 2022年10月24日
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