春の訪れとともに、Odoo / OCAの各領域でも次期バージョン対応や既存機能の改善が着実に進んでいます。2026年3月、コタエルでは、勤怠・販売・購買・帳票・日本ローカライズなど、日々の業務運用に近いテーマを中心に、OCAおよびOdoo本体への提案・改善活動を継続しました。
2026年3月の取り組み
勤怠管理まわりのOCAモジュール提案
フレックスタイム制の従業員向けに休憩時間を自動提案する hr_attendance_flex_rest_time、および従業員が自身の勤怠レコードを管理しやすくする hr_attendance_manage_own をOCAに提案しました。いずれも、実際の勤怠運用に寄り添うためのOdoo 18.0向け機能です。
参考リンク:https://github.com/OCA/hr-attendance/pull/253、https://github.com/OCA/hr-attendance/pull/264
販売・購買プロセスの改善
販売オーダ明細でプロダクト内部参照を表示しないオプション、顧客・配送先に応じた倉庫提案、商業取引先による請求先・配送先の絞り込み、購買オーダへのETD / ETA項目追加など、販売・購買業務の細かな運用改善に関するOCA PRが進みました。
参考リンク:https://github.com/OCA/sale-workflow/issues/3967、https://github.com/OCA/purchase-workflow/pull/2941
帳票・表示制御まわりの継続改善
QWeb PDF帳票で数値表示の適用条件をより柔軟に制御できるようにする改善がOCAにマージされました。また、report_qweb_field_option や report_partner_address のOdoo 19.0対応も進み、帳票まわりの既存資産を新しいバージョンへ引き継ぐ取り組みを行いました。
参考リンク:https://github.com/OCA/reporting-engine/issues/1139
日本ローカライズ・合計請求書機能の改善
日本向けの合計請求書機能 l10n_jp_summary_invoice について、会社通貨と請求通貨が異なる場合に不要な税額調整仕訳が作成される可能性のある問題に対し、修正提案とテスト追加を行いました。
参考リンク:https://github.com/OCA/l10n-japan/pull/113
Odoo本体への修正提案
アーカイブ済みプロダクトテンプレートに属性を追加する際の挙動に関する不具合について、Odoo本体リポジトリへ修正提案を行いました。OCAモジュールだけでなく、Odoo本体へのフィードバックも継続しています。
参考リンク:https://github.com/odoo/odoo/pull/252927
OCA活動に関する情報発信
OCAの活動内容や仕組みについて知っていただくための記事も公開しました。Odooを利用する企業やサービス事業者にとって、OCAの仕組みを理解することは、将来の保守性やバージョンアップを考えるうえでも重要な土台になります。
参考リンク:https://quartile.co/blog/odoo-1/odoo-oca-161
担当者よりひとこと
これまであまり踏み込む機会がなかったタイムシートや勤怠の領域についてもOCAでの活動を進めました。今回の活動を機に、日本企業でのOdooの人事労務周りの機能導入が少し進めやすくなったと感じています。
お客様のフィードバックをもとに、合計請求書や帳票周りの機能の成熟度がまた一段上がりました。商社や卸売業、製造業等のユーザ企業の皆さまに必須と言って過言でない機能の諸々をオープンソースで公開していますので、ぜひご活用いただきたいです。
Odooサービス事業者の皆さまにOCA活動への参加を促したく、ブログ記事を出すなどしていますが、なかなか目に見える成果にはつながりませんね。引き続き、情報発信やメリットの可視化のためのアクションをとっていきたいと思います。
[2026年3月] Odooコミュニティ活動とコタエルの取り組みのご報告