2026年2月は、OCAでのOdoo 18.0対応を進めながら、日本の業務要件に沿った改善提案を継続した月となりました。請求、購買、在庫、製造、商品管理など幅広い領域で、日々の運用負荷を下げるための小さく実務的な改善を積み重ねています。あわせて、2025年のOCA貢献度ランキングでも、コタエルの技術貢献の広がりを振り返る機会がありました。
2026年2月の取り組み
2025年のOCA貢献実績が公表されました
2025年のOCA貢献度ランキングが集計され、コタエルは 127 PR / 476レビュー となりました。技術貢献の量が大きく伸びたことに加え、日本向け要件に関するモジュール開発も継続して進めています。
参考リンク:https://www.quartile.co/blog/odoo-1/2025-oca-160
請求業務まわりの改善提案を進めました
締日をもとに合計請求書を一括作成する account_billing_from_cutoff をOCAに提案しました。あわせて、合計請求書をポータルで表示できる account_billing_portal も提案し、請求実務の効率化と顧客接点の改善の両面から整備を進めています。
参考リンク:https://github.com/OCA/l10n-japan/pull/83
製造・在庫で重視される「実績日」関連の改善が進みました
製造オーダ・解体オーダに実績日を追加する mrp_stock_move_actual_date の18.0対応を進めました。また、在庫移動に実績日を持たせる stock_move_actual_date では、在庫レポートで過去日時点の数量を実績日ベースで確認できる改善が進展しました。日本の製造業の運用に沿った、実務上の重要度が高い領域です。
参考リンク:https://github.com/OCA/manufacture/pull/1731
FIFO評価や外注加工など、在庫運用の細かな論点にも対応しました
FIFO評価の商品について、仕入返品時に元の仕入単価を反映できる stock_account_fifo_return_origin の18.0対応を進めました。あわせて、外注加工シナリオで stock_no_negative が不要に干渉しないようにする mrp_subcontracting_skip_no_negative の18.0対応も進展しています。監査や現場運用の観点からも、実務上の意味が大きい改善です。
参考リンク:https://github.com/OCA/stock-logistics-workflow/pull/2255
購買・帳票まわりの改善提案と移行を進めました
購買オーダにETD/ETAを追加して帳票にも表示する purchase_order_etd_eta を提案しました。また、注文書PDFで税カラムを条件付きで非表示にできる purchase_order_report_hide_tax の18.0対応も進めています。購買実務と帳票の見やすさの両方に配慮した取り組みです。
参考リンク:https://github.com/OCA/purchase-workflow/pull/2941
商品・バリアント管理の使い勝手を高める改善を提案しました
属性値での検索をしやすくする product_variant_search、タグを一般情報タブでも扱えるようにする product_tag_view、さらに副単位対応モジュール群の基盤となる product_secondary_unit の改善提案を進めました。日々の画面操作や検索性を整えることで、運用時のストレスを減らすことを狙っています。
参考リンク:https://github.com/OCA/product-variant/pull/433
周辺業務の小回りの利く改善も継続しました
パートナーの帳票表示用住所を扱う report_partner_address、外部ユーザー宛メール送信時に確認ダイアログを出す mail_send_confirmation の18.0対応を進めました。また、前期間のプロジェクト・タスクを時間ゼロで追加できる hr_timesheet_sheet_prefill には、お客様から好意的な反応も得られています。こうした細かな改善の積み重ねも、Odooの現場活用を支える重要な要素だと考えています。
参考リンク:https://github.com/OCA/timesheet/pull/871
担当者よりひとこと
2025年は意識的にOCAでのコミュニティ活動に力を入れてきましたが、その積み重ねがランキングという形で表れたことは、コタエルのチームにとって小さな自信と励みになりました。
2月の取り組みの中では、合計請求書まわりのソリューションの広がりや、副単位関連モジュール群の土台となる改善提案が、Odooの広がりにつながるものとして、コミュニティにとって特に有意な成果であったのではないかと思います(副単位周りの改善提案はまだマージされていませんが...)。
AIによってソリューションづくりのスピードは上がっていますが、現場に合う仕組みを地道に磨き、コミュニティの中で育てていくことの大切さは変わらないと感じています。今月も引き続き、よい仕組みづくりに丁寧に取り組んでまいります!
[2026年2月] Odooコミュニティ活動とコタエルの取り組みのご報告