Odoo V10 リリースノート

さまざまな機能改善が盛り込まれました!

Yoshi Tashiro

以下、Odoo 10 - Release Notes の翻訳です(弊社の意訳も含みます)。


ユーザビリティ関連

新しいAndroidスマートフォンアプリ(ENTERPRISE)

より快適な動作、ネイティブ通知、アカウント管理等が特徴の、Androidスマートフォン用の新しいネイティブアプリ。日時、メール、電話、およびリレーショナル項目のネイティブウィジェットを備えています。

バルーンヒント

新しいユーザがOdooを始めるのに役立つツールヒントのバルーンが、画面上ところどころに登場します。

クイック作成

かんばんを離れずに新しいレコードをすばやく作成する新しいメカニズム。 CRM、プロジェクト、採用等のアプリで使えます。

アクセス権

HR関連のアクセス権は、採用、タイムシート、従業員評価、休暇、経費などのアプリ毎に分割され、より柔軟なアクセス管理ができるようになっています。

プランナー

eコマース用の設定プランナーが追加されました。 既存のプランナーも改良されています。プランナーの進捗は会社ごとに管理できるようになりました。

かんばん操作

新しいショートカットおよびクイックメニューアクセス/検索機能が追加されました。

翻訳の進化

翻訳対象の項目を更新する際、ユーザに翻訳の更新を促す警告が表示されるようになりました。

設定の簡素化

かつて会社フォームにあった設定項目は、関連アプリの設定メニューに移動しました。

ファイルインポート

インポートツールが改善されました。日付ロケールと浮動小数点数フォーマットを自動検出し、値に基づいて提案項目を絞り込みます。

複数会社

複数会社環境のセットアップとアクセス権設定がより簡単に。トップバーに会社切替ボタンが追加されました。

開発者モード

開発者モードが改善され、より多くの機能が追加されました。設定ダッシュボードからアクセスできます。

パフォーマンス関連

新API

すべてのモジュールを新APIに移植し、旧APIは廃止しました。結果、すべてのモジュールの処理速度が向上しています。

バックエンド最適化

バックエンドのパフォーマンス最適化につき、次のような施策がとられました: Lazyloadパンくず、ビューのキャッシング、RPCコール削減、JSビューのキャッシング、CSSコードの削減等。

ファビコン設置

ウェブサイト設定でカスタムファビコンをアップロードできるようになりました。

ウェブサイト

QWebのコンパイル、ページキャッシング、およびコントローラコードの改善により、ウェブページの速度が大幅に向上しました。

レポート

QWebテンプレートは、より高速(2倍~5倍)に実行できるようにコンパイルされました。会計レポートのスピードアップのためにも幾つかの施策がとられました。

ウェブサイトビルダ関連

新しいウェブサイトエディタ

ウェブページエディタをゼロから再開発。より使いやすくなりました。

テーマ改善(ENTERPRISE)

すべての公式テーマに改善が施され、ビルディングブロック編集の際のユーザビリティが向上しました。

顧客ポータル

課題、チケット、リード、見積、受注、配送オーダ、請求書を網羅したポータルに生まれ変わりました。

ウェブサイトアプリアイコン

ウェブサイトビルダ関連アプリのアイコンが刷新されました。

新しいメディアマネジャー

メディアマネジャーが改善されました。バイナリファイル、ビデオ、画像、およびアイコンをサポートします。

ブログカバー

ブログカバーのカスタマイズツールが改良されました。不透明度、カラーフィルタ、高さの調整機能が追加されています。

eコマース関連

決済サービスプロバイダ

エンタープライズ版に含まれていた決済サービスプロバイダ連携モジュールはコミュニティ版に移されました。

新しい決済サービスプロバイダ

ストライプ(Stripe)とPayU Moneyの決済サービスプロバイダ連携モジュールが新たに追加されました。

eコマースダッシュボード

Googleアナリティクスと統合された新しいeコマースダッシュボード。売上高、売れ筋商品などの統計情報が含まれます。

在庫不足警告

在庫不足の製品の受注を防ぐよう、製品に警告を設定することができます。

TaxCloud連携(ENTERPRISE)

米国での販売税計算を自動化。TaxCloudと連携し、住所(郵便番号、州)と製品に基づいて自動的に適切な税を提案します。

オーダ確認

支払方法に応じて受注確認方針がコントロールできます。

製品複数画像

製品およびバリアントに複数の画像が設定できるようになりました。

画像拡大表示

「カスタマイズ」メニューから設定を有効化することで、製品イメージをクリックして拡大表示するようにできます。

製品コンフィギュレータ

各特性値毎にバリアントを作成する/しないの指定ができるよになりました。 これにより、製品コンフィグレータにのみ使用される属性を持つことができます。

配送番号追跡

顧客ポータル画面に配送会社トラッキングページへのリンクを表示するようになりました。

B2BおよびB2C

eコマースの価格表示に内税/外税の指定ができるようになりました。

会計関連

Yodlee連携(ENTERPRISE)

Yodleeの新API適用により、銀行取引明細書の同期機能を改善。また、エラーメッセージが表示されるように。

デフォルト取引条件

取引条件の雛形を保存しておき、請求書作成時に提案できるようになりました。

返金

顧客返金および仕入先返金用の採番規則定義が追加されました。

出荷先アドレス

顧客請求書に出荷先アドレスが保持できるようになりました。このアドレスは受注から引き継がれます。

SEPA対応(ENTERPRISE)

ヨーロッパでの支払に使うSEPAインポートツールが改善されました。

買掛金/売掛金年齢管理(ENTERPRISE)

買掛金/売掛金年齢表にて、詳細レコード(仕訳や請求書)がドリルダウンして表示できるようになりました。

複数階層(ENTERPRISE)

試算表の複数階層オプションを再追加されました。

エクスポート機能(ENTERPRISE)

会計レポートのExcelエクスポート機能が改善されました。

消込モデル

消込モデルが勘定科目表テンプレートで設定できるようになりました。

FEC対応

フランス会計向けに、FECをエクスポートする明細書機能が追加されました。

camt.053形式(ENTERPRISE)

銀行取引明細レコードのインポートで、camt.053形式がサポートされるようになりました。

銀行取引明細データCSVインポート

CSVでの銀行取引明細データインポートの際、フォーマットとロケールを検出する機能が追加されました。

統合された支払メカニズム

小切手、口座引落、SEPA、定期支払、クレジットカード決済などを包括的にサポートする仕組みが改善されました。

複数レベル分析&タグ

主要な会計レポート(損益計算書、貸借対照表、試算表)にて、分析勘定と分析タグでのフィルタリングがサポートされるようになり、分析エントリの分析レポートが追加されました。分析タグは請求書・受注・仕訳等のドキュメント作成の際に記録できます。

完全消込

完全消込を処理する新しいメカニズムが追加されました(FECレポートの要件)。

Odooスタジオ(ENTERPRISE)

アプリケーションビルダ

プログラムを書かなくとも、アプリケーション作成/カスタマイズができるようになりました。アップグレードの際の変更管理も容易です。

レポートカスタマイズ

Qwebレポートをインライン編集で視覚的にカスタマイズしたり、統合XMLエディタで細かい調整を加えることが可能です。

翻訳管理

作成したアプリには翻訳が追加できます。複数の言語にローカライズすることが可能です。

アクションエディタ

ビューの新規作成、デフォルト値の設定等、アクションのカスタマイズが可能です。カスタマイズ内容の文書化もサポートします。

画面デザイナ

項目追加、項目属性の調整、ウィジェット(ノートブック、チャター、ボタンボックス等)追加など、フォームビューやリストビューのカスタマイズが簡単にできます。

自動アクション

ビジネスロジックをアプリに追加し、開発をせずにタスクを自動化する仕組みを提供します。

メニューエディタ

メニューを新規作成したり、既存のメニューを変更することができます。

開発者モード

開発者モードで高度機能にアクセス可能です。ビュー/レポートのXMLを直接編集したり、項目オプションの追加することができます。

生産管理関連

部品表/配合表(BOM)

キット/ファントムと通常のBOMの使い分けが可能です。BOMラインでの有効期間管理が廃止され、代わりにBOMのバージョン管理機能が追加されました。

有限能力スケジューラ(ENTERPRISE)

作業区の能力にもとづいた作業オーダのスケジューリング(MRP IIスケジューリング)が可能になりました。

製造オーダ

製造オーダが在庫管理ダッシュボードに表示されるようになりました。1つのピッキングタイプで複数の組立ラインを束ねることが可能です。

プッシュ&プル規則

ピッキングタイプを新規作成し、プッシュ/プル規則とうまく組み合わせることで、製造オーダ周りの在庫移動が柔軟にコントロールできるようになりました。

基準生産計画(MPS)(ENTERPRISE)

基準生産計画機能が追加され、需給のフォーキャストに応じて将来の製造オーダを計画できるようになりました。

総合設備効率(OEE)(ENTERPRISE)

可用性ロス、パフォーマンスロス、品質ロスなど、総合設備効率を自動計算します。

作業区タブレット(ENTERPRISE)

各作業区でリアルタイムにタブレット操作することでシステム化の効果が最大化できます。ワークシート表示、作業時間追跡、品質検査結果報告、シリアル番号スキャン、アラートのトリガー等がタイムリーに行えるようになります。

各種レポート(ENTERPRISE)

原価計算(理論値/実数値に基づく)、トレーサビリティ、総合設備効率、保守、品質等に関する各種レポートが追加されています。

新しいダッシュボード(ENTERPRISE)

MRPダッシュボードが刷新され、パフォーマンス追跡や主要業務機能へのアクセスが素早く行えるようになりました。

製品ライフサイクル管理関連(ENTERPRISE)

バージョン/設計変更管理

ECO(設計変更オーダ)と連携してBOMと工順のバージョン/変更管理ができるようになりました。ECOには事前定義に基づいた承認プロセスも提供されます。

ドキュメント管理

BOM(部品表/配合表)と工順にドキュメントを直接格納し、これらのドキュメントのバージョン管理ができるようになりました。

品質管理(ENTERPRISE)

管理ポイント

入荷、製造作業、梱包/配送作業等に品質検査ステップを含めることができるようになりました。

品質検査

品質検査機能を使うことで、統計的プロセス制御が簡単に導入できます。

品質アラート

品質チームの作業を品質アラートのかんばんビューで整理できます。Eメールとも連携します。

統計自動生成

品質問題/検査結果についてのレポートがリアルタイムで取得できます。

保守関連(ENTERPRISE)

予防保守

KPI(平均故障間隔、平均修理時間等)に基づいて予防保守要求を自動生成します。

修理保守

作業区のコントロールパネルから直接修理保守要求を作成することができます。

カレンダ

保守チーム用のカレンダで保守活動がスケジュールできます。

各種レポート

各種保守関連の統計データが容易に入手できます。平均故障間隔、平均修理時間、総合設備効率等。

ヘルプデスク関連(ENTERPRISE)

複数チャネル対応

Eメール、ライブチャットセッション、ウェブサイトからのチケット作成、第三者アプリケーションとの接続などに対応します。

ナレッジベース

ヘルプデスクを公開FAQ/フォーラムやプレゼンテーション、ドキュメント、ビデオ等のナレッジベースにリンクすることができます。

使いやすい設定画面

操作性のよいアプリ設定画面が提供されます。機能の有効化とともに、同じ画面から詳細設定することができるようになりました。

クレームモジュール廃止

クレーム管理機能は廃止され、ヘルプデスク(チケット)、プロジェクト課題(バグ)、製造品質管理等の機能に置き換えられました。

SLA

サービスレベル契約を作成し、それに基づきチェックとアクションを自動化することができます。

チケット割当

チケットの割当方法は、「手動」「ランダム」「チームメンバ間で調整」から選べます。

顧客満足

顧客満足度調査をプロセスに組み込んで、チームのパフォーマンスを追跡し、満足度向上への足がかりとすることができます。

ダッシュボード

自分のチケット、次のアクション、パフォーマンス等の情報が網羅されます。

CRM・販売管理関連

VOIP改善(ENTERPRISE)

VOIPに数字パッドが内蔵され、番号入力やPBXメニューへの応答がやりやすくなりました。

リード: 失注記録

複数リードを一括で失注としてマークし、理由を選択できる新しいウィザードが追加されました。

コホート分析

解約/継続に関するコホート分析を含め、定期契約のレポートが改善されました。

パイプラインステージ

案件ステージは、デフォルトで全ての販売チームに共有されになり、設定が容易になりました(開発者モードではチーム毎に異なるステージを作成することもできます)。

代理店ポータル

取引先や代理店が転送されたリードに簡単にアクセスできるポータルが追加されました。

POS

販売管理と分離

POSモジュールの、販売モジュールへの依存関係がなくなりました。

デモデータ

製品(ドリンク)のデモデータをロードするモジュールが追加され、デモ環境を迅速準備することができるようになりました。

耐障害性

ユーザーのブロック(例えば同じセッションを2回開くなど)を避けるための例外処理が改善されました。

デフォルト開始残高

デフォルト開始残高が設定できるようになりました。

シリアル番号

POS画面は、トレーサビリティを必要とする製品のシリアル番号のスキャンをサポートするようになりました。

テーブル変更対応

レストラン環境にて、別のテーブルに注文を移す機能が備わりました。

プロジェクト管理関連

フォーキャスト&計画(ENTERPRISE)

既存のガントビューに加え、グリッドビューでフォーキャストや計画管理ができるようになりました。

サブタスク

プロジェクトのサブタスクをサポートします(開発者モードより有効化)。委任や分割が簡単に行えます。

顧客満足

満足度調査を定期的に、またはタスク/課題の完了時に自動実行することができます。パフォーマンスを共有するダッシュボードも備わりました。

在庫管理関連

バーコードスキャナ(ENTERPRISE)

バーコードスキャナインタフェースがモバイル画面用に使いやすく改良されました。

運送会社連携(ENTERPRISE)

梱包に応じ、運送会社との連携で配送費用が自動計算されます。

在庫調整

在庫調整機能にて製品カテゴリを指定して関連製品在庫を表示できるようになりました。

複数ロケーション&倉庫

複数ロケーションと倉庫の設定が分割されました。 これにより、複数ロケーションを持つ倉庫を1つ作成したり、ロケーション管理のない倉庫を複数作成したりすることができます。

返品&返金

顧客/仕入先返品の際、顧客への/仕入先からの返金があるか、選択することができます。

内部メモ

製品に内部メモを設定し、製品の入荷時や配送時に表示することができるようになりました(例:品質管理リマインダ)。

梱包

ピッキング/配送オーダーの処理時に梱包とその重量をスキャン/設定する機能が追加されました。運送会社による費用計算とラベル印刷に使えます。

イベント管理関連

バーコード管理(ENTERPRISE)

新しいバーコードインターフェイスで、バッジをスキャンして出席者の参加記録がとれるようになりました。

Eメールスケジューリング

Eメールテンプレートが改善されました。

購買関連

編集の柔軟性

発注を変更できるようになりました。発注の変更に連動して入荷予定も自動的に調整されます。

ブランケットオーダ

ブランケット発注の機能が追加されました。必要なときに発注し、契約に紐付けて発注数量を追跡することができます。

入札

入札機能の利便性が改善しました。新規オファーが素早く作成できます。

発注テンプレート

購買契約を発注のテンプレートとして使うことができます。 発注登録時に、契約から商品を自動的に読み込むことができます。

タイムシート関連

グリッドビュー(ENTERPRISE)

新しく追加されたグリッドビューでレコードのマトリクス表示が可能になりました。これでタイムシートが迅速に記録できます。

プロジェクトとのリンク

タイムシートはこれまで分背勘定にリンクしていましたが、これからはプロジェクトやタスクにリンクするようになりました。

請求方針(ENTERPRISE)

タイムシート作成ではなく、検証に基づき請求するオプションが追加されました。週次や月次でタイムシートに基づき請求する際に便利です。

勤怠関連

タブレットUI

バッジのスキャンやコード入力で出退勤記録がとれるタブレット画面が追加されました。会社の入口にタブレットを設置する運用を想定しています。

バーコード

バーコード付のバッジを印刷し、バッジをスキャンして出退勤記録をとる運用をサポートします。

PINサポート

従業員毎のPINコードを使用して出退勤記録をとることができます。

メール一斉配信関連

テーマ&スタイル(ENTERPRISE)

メール一斉配信で、テーマ(既製テンプレート)とスタイルが選択できるようになりました。デフォルトで4つのテーマとスタイルが利用可能です。

新しいエディタ

メール一斉配信用のエディタは、ユーザビリティを向上させるためにゼロベースで再開発されました。

ビルディングブロック

一斉メール作成作業効率を上げるために、全てのビルディングブロックとデザイナが見直されました。

ディスカス関連

受信者追跡

送信メールのステータスをチェックし、外部受信者を追跡します。

ライブチャット評価

ライブチャットの際に、顧客が貴社サービスについてのフィードバックを残せるようになりました。

メンション

関係者に手軽に通知するために、ドキュメントのディスカスウィジェットでメンションがサポートされるようになりました。

返信定型文

ライブチャットで一般的な質問にすばやく答えるための回答を事前に定義できるようになりました(「:」を使用)。

チャットコマンド

コマンドの仕組みが追加されました。チャットボックス「/」を入れると、チャットコマンドのリストが表示されます。

経費精算関連

経費報告

複数の経費エントリをまとめてマネジャに一括して提出できるようになりました。

経費払戻

払戻の仕組みが改善され、経費報告からワンクリックで払戻の支払登録ができるようになりました。

ファイル添付

経費報告にレシート等証憑の写真/PDFが添付でき、紙ベースの作業をなくせます。

Eメールゲートウェイ

経費証憑の写真/PDFをEメールで送信することで、ファイル添付された経費エントリを自動生成する仕組みが追加されました。