Odoo創業者(ファビエン・ピンカース)との会話

日本向けローカリゼーションの課題を共有

Yoshi Tashiro

先日実は初めてOdoo創業者のファビエンに会いました。カジュアルな状況(居酒屋)で会った第一印象は、「森の中から出てきたやさしいクマさん」。


他のOdooパートナー(中国、香港、インドネシア)が同席する中、私からは日本マーケット向けの課題などを熱く語りました。以下、サルバトーレ(Odoo香港ディレクター)を含めた会話。


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田:「日本語の翻訳作業の負担が大きくて大変なんだけど、どうにかならない?」


ファ:「どういう状況なの?」


田:「ストリング数の進捗で66%くらい。ワード数だともっと低いよ。これまで何百時間かかけて作業しているけど、100%までは程遠いね」


サ:(ファビエンに向けて)「日本マーケットとても特殊なんだ。言語やカルチャーの壁もあってなかなか入り込むのが難しい。翻訳の状況も課題として認識している」


田:「Odooを広めたいから翻訳作業はコツコツ進めるけど、Odoo社から何らかの形でサポートしてほしい。コミュニティ任せじゃなくて本当はOdoo社でもっと踏み込んで翻訳進めるべきだと思うよ。オープンソースとはいえOdooはV9から実質プロダクトを売るようになってるんだからさ」


サ:「実は中国語は翻訳会社に頼んでやってもらったんだよ。マーケットが大きいしOdooが普及してきてるからね。でもクオリティが悪くてね、大分手直しが発生した。複雑なシステムだからコンテクストを理解していない人がやると変な訳になってしまうんだよね」


田:「そうだね。でもコミュニティ任せでも限界があるよ。日本語は特に英語からは遠い言語だからオランダ語やドイツ語みたいにさくさく進まないし、できる人のプールも限られる。ウチでやってしまってるから他のプレイヤーがやらないという面もあると思う」


ファ:「Quartileでどの程度やってるの?」


田:「翻訳済の部分の半分以上やってると思うよ」


ファ:「そんなにやってるんだ。ありがとう。どうにかならないかな。翻訳作業を外注したら少しは負担減るのかな?」


田:「うーん、さっきの話であまりクオリティが期待できないと思うんだよなあ。何もないよりマシだと思うけどね」


サ:「日本向けのニュースレターでコントリビュータについてメンションするのはどうだろう?」


田:「それはいいね。Odoo社としてコミュニティ活動を盛り上げる仕掛けはもっと考えた方がいいよ」


ファ:「考えてみるよ。また連絡する」


田:「あと、Odooの今の日本向けの価格設定はどうなんだろうね。日本はアメリカやオーストラリアに比べて、翻訳含めたローカリゼーションで不利な状況にある。しかも現状銀行連携がないしロケール関連のバグも出がちだし」(日本はオーストラリアやアメリカと同じ価格カテゴリ)


ファ:「日本には今パートナー何社いる?Quartile含めると3社か。なるほど、ちょっと考えてみないといけないね」

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酒の席での会話でどこまでフォローできるか分かりませんが、日本マーケットの状況を伝える絶好の機会だったと思います。


Quartileでは引き続き日本の声をOdoo社に届けつつ、Odooのエコシステムの発展に貢献し、日本の業務システム導入を面白くしていく一助になりたいと考えています。


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ファビエンはこちらのイベントで香港に来ていたのでした。

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