毎年秋の恒例となっているOdoo Experienceが今年も2025/9/18~9/20にかけてベルギーのブリュッセルにて開催され、3日間で4万人もの方が参加されました。今回のOdoo Experienceで新しいバージョン19.0がリリースされましたので、初日と2日目のOdoo社CEO Fabien Pinckaers のキーノートスピーチから主要な新機能や改善ポイントについて、ダイジェストで解説します。
今回のバージョンアップでの主要な新機能や改善点は、以下の4つです。
- AI(人工知能の活用)
- 新しいESGアプリ
- 大幅に機能強化された機能(見積、購買、製造現場、会計監査、POSレストラン)
- 100の業種別ソリューション
ここからは各改善ポイントについて簡単に説明していきます。
AI(人工知能の活用)
旧バージョンでも文章作成や翻訳などのAI機能が取り入れられていましたが、バージョン19.0ではさらに様々なアプリでAIが活用されるようになりました。
・eコマースの商品説明を自動生成
eコマース商品説明欄でAIボタンをクリックし、文章で指示するだけで商品説明を自動作成します。AI
・SEO最適化情報の自動作成
「オートフィル」ボタンをワンクリックするだけで、メタタイトル、ディスクリプション、サジェストキーワードを自動入力できます。
・音声文字変換
録音ボタンを押すだけで、音声の文字書き起し、翻訳、さらに要約まで行います。
・AIスタジオフィールド
OdooスタジオでAIフィールドを追加し、プロンプトに文字で指示を入力しておくと、フィールドの値をAIが自動で入力します。
・AIを使った自動アクション
自動アクションでAIで更新を選択し、更新する項目やプロンプトを入力します。こちらの例は、プロジェクト管理アプリでタスクを自動で担当者に割り当てる自動アクションです。
・ドキュメントの自動分類
ドキュメント管理アプリで自動分類の条件を文章で設定しておくと、ドキュメントをアップロードした時に自動的に分類されます。
・オープンビュー
AIプロンプトに文章で指示するだけで、Odoo内のデータを表やグラフで表示します。
Odoo V19リリース - 新機能や改善ポイント