OpenERP日本語化と我々の思いなど

2014年2月18日 by
OpenERP日本語化と我々の思いなど
Yoshi Tashiro (QRTL)

昨年11月にOpenERPの日本語化についての記事を書きましたが、以来100時間近く費やし翻訳の精度を高めてまいりました。

12月から新たに翻訳チームに参加された方もいらっしゃり、日本での導入でよく使われるであろうモジュールについては程よい具合に翻訳が済み、日本のお客様にお見せしてもほぼ違和感がない出来栄えになっているかと思います。

当ウェブサイトからもリンクを貼っていますので、よろしければデモ環境にて出来具合をご確認ください(ユーザ/パスワード:demo/demo)。(因みにこんな記事を書いておいてなんですが、本記事投稿時点でのデモ環境のバージョンは3ヶ月ほど前のものですので最新の翻訳が反映されていません。今週中を目処に翻訳を最新化します!)

OpenERPで事業展開している以上このプロダクトへの注目度は常に気にしていますが、Googleトレンドで確認しますと、世界的に他のERPプロダクトの検索傾向が横ばいか下降気味であるなか、OpenERPは順調に右肩上がりで伸びています。地域を絞って見ていただくと分かるのですが、ここ1~2年のスパンで中国、台湾、フィリピン、タイ、ベトナムなどのアジア諸国でも軒並み注目度が高まっている(特に中国での伸びはすさまじいものがあります)中、日本では未ださざ波もたっていない状況です。

諸々の事情があるにしろ、これはある意味、海外の企業が優れたオープンソースのプロダクトを積極的に取り入れて競争力を高めている中、日本の企業は引き続き高価な商用パッケージを使い続けているという状況を示しているとも言えます。

弊社はこの状況に一石を投じたいと考えています。グローバルに普及しているプロダクトが日本でなかなか浸透しないのはなぜなのか?日本商習慣に対応した機能が必要という面や、導入実績を重視する文化的な側面もあるかと思います。ただ、プロダクトのベースがよい以上、こういった障害は参加者が増えれば自ずと解消されていくはずです。

これまで「日本語を整備する」ということを皆さまの参加を促す必要条件と捉えて作業してまいりました。現在OpenERPの日本語はほぼ問題ないレベルに達しており、これからも継続改善していきます。パートナー、ユーザ問わず、皆さまの参加を広く望んでおります!

OpenERP日本語化と我々の思いなど
Yoshi Tashiro (QRTL) 2014年2月18日
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