Odooに不具合を見つけたら?(Odoo不具合修正提案例 - 消費税勘定科目割当)

Odooパートナーとしてやるべきこと

Ryoko Tsuda

Odooに不具合をみつけたら、不具合報告や修正提案を

Odooはオープンソースですので、不具合を見つけたらその原因となるコードの箇所を特定することも可能です。

コタエルのOSS活動のうち、「Odoo本体の不具合報告/修正」の具体例をご紹介します。


Odooの不具合を発見

「税」設定(メニュー「請求」>「設定」>「税」)では、それぞれの税に対して、自動的に計上される税の仕訳の勘定科目を設定しますが、Version13.0では、仮払消費税の勘定科目について異なる勘定科目が設定されてしまっています。

NG対象)下記4つの仮払消費税の勘定科目に異なる勘定科目が設定されています。

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NG例)仮払消費税に対しては本来、「A118090 仮払消費税」が設定されているべきですが、「A118070 敷金・保証金」が設定されています。

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比較用 OK例)こちらは正しく設定されている例で、仮受消費税に対して、「A218090 仮受消費税」勘定科目が正しく設定されています。

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不具合なのかどうかを確認

具体的にコードの該当箇所を確認します。

Odooの標準コードの問題ではなく、

利用しているOCAモジュールの問題の場合には、OCAモジュールに対して報告または修正提案をします。

今回の不具合は下記ファイルの下記行辺りが該当箇所になります。

odoo/addons/l10n_jp/data/account_tax_template_data.xml

https://github.com/odoo/odoo/blob/3df563d07d7a96d3f22be48406492ce5cfc61cf4/addons/l10n_jp/data/account_tax_template_data.xml#L243


いつからの不具合なのかを確認

Odooは基本的に年一回メジャーバージョンがアップデートされています。

Githubでコミットの履歴などを確認し、いつからの不具合なのかを確認し、不具合が最初に発生したバージョンに対して修正提案のプルリクエストを出します。

※ 不具合が最初に発生したバージョンに対してのプルリクエストがマージされると、それ以降の保守対象のバージョンにも修正が反映されます。


修正方法を確認・検証

ソースコードを修正し、検証します。


Odooに修正提案を出す

OdooのGitHubレポジトリにてイシューを作成したり、修正提案を出します。

今回の不具合についての修正提案はこちらのプルリクエストになります。

※イシューとプルリクエストの出し方についての説明はこちらのドキュメントにあります。

※ Odooのリポジトリにプルリクエストを作成する際には、“Odoo Contributor License Agreement (CLA)”にサインする必要があります。サインの方法は下記を参照ください。

https://github.com/odoo/odoo/blob/15.0/doc/cla/sign-cla.md


Odoo本体でマージされる

2021/12/23時点ではまだマージされていませんが、最終的にOdoo社によって確認され、プルリクエストがマージされれば他にOdooを利用している人全てが修正後の状態で利用できるようになります。

(今回の不具合は、V11.0で一度プルリクエストを出し、v11.0ではOdooの本体にマージされ修正されたものが、V13.0でファイル構成が変わった際にまた不具合が発生したものになります。)