Odoo Experience 2019初日のキーノートセッション後半の、Odoo CTOのAntony Lesuisseによるプレゼンテーションからのポイントです。(画像が見にくくてすみません。)
AI(人工知能)の活用
PDFのアップロードで、自動的に仕入先請求書を生成。AIが使われている(過去のエントリから自動的に費用勘定を提案)とのこと。学習能力はいかに?

アップロードしたPDFと生成された仕入先請求書。

税丸め誤差が手修正できるようになったとのこと。

請求書明細と仕訳項目が統合
請求書明細のモデルが仕訳項目モデルに吸収されるかたちで統合。これは結構大きな変更で、これまでメンテされてきたOCAの会計関連モジュールの多くがV13でデザインの変更を余儀なくされる。それに見合う価値はあるのか、これから要見極め。

クイックエクスポート
クイックエクスポートボタンからのリストビューのExcelへのエクスポート。OCAのWeb Export Current Viewモジュールと同等の機能がOdoo本体に組み込まれたということ。

リストビューから複数レコード選択して項目一括更新
複数仕訳項目を選択して、一括で勘定科目を更新するというオペレーション。一括更新の機能が追加されたことと、請求書明細と仕訳項目の統合により可能に。

添付ドキュメントをプレビュー
仕訳項目のリストビューでレコードをクリックし、関連のドキュメントをプレビュー表示。

未払費用の仕訳生成
既存の仕訳項目から過去日付で未払費用の仕訳を生成するという操作。既存の仕訳項目の費用勘定も未払費用に置き換わる。正しく使えばかなり手間が省ける場面も多そう。

部分消込対応
銀行取引明細書照合にて、消込金額が手調整できるように。

レインボーマン。まだいるのか。

固定資産レポート
新たにレポートが追加されている。

年齢表
年齢表画面から入金/支払との消込画面に遷移可能に。

AI(人工知能)の活用
PDFのアップロードで、自動的に仕入先請求書を生成。AIが使われている(過去のエントリから自動的に費用勘定を提案)とのこと。学習能力はいかに?

総勘定元帳
デザインが大分変わっている。

左の科目体系のツリーをクリックして対象のカテゴリの勘定科目を表示。

複数会計基準対応
GAAP基準からIFRS基準に対応するための特別な仕訳を生成。

損益計算書で、会計基準が選択できる。

連結会計
連結会計アプリが追加されている。


勘定科目のマッピング。

連結残高の表示。会社が横に並んで表示される。
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調整用のカラムを追加することができる。

AIの精度
請求書読取の精度が92.5%らしい。日本のドキュメントだとどうか。

会計ローカリゼーション
会計ローカリゼーションが進められた国々。日本も改善したいところ。早く税率10%と軽減税率対応を追加しないと。

パフォーマンス改善
One2manyの項目が含まれるモデルでのレコード保存が大分スピードアップしたとのこと。


ウェブサイトも速くなったとのこと。

CEOのFabien自らコーディング主導したとのこと。連動する計算項目の処理をキャッシュ内で済ませ、SQLコミットを最少化。データが増えるほど差が顕著に出るはず。

Odoo V13リリース(2) - 会計関連の機能改善、他