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全銀フォーマットの振込データ生成

V17.0からOdoo企業版の標準機能として全銀フォーマットへの対応が実装されました。振込データを全銀フォーマットで生成すること、銀行からダウンロードした全銀フォーマットの明細データをOdooにインポートすることが可能になりました。ここでは、全銀フォーマットの振込データ生成の設定と操作手順を説明します。

(本投稿の内容は、2025年10月23日開催のOdooオープントークでの、アルベナ・テラ社仲林さんの解説を参考にしています。)


全銀フォーマットの振込データ生成


設定方法

1.l10n_jp_zenginアプリを有効化

「アプリ」で、検索ビューでアプリフィルタを削除し、「l10n_jp_zengin」を検索、有効化します

l10n_jp_zenginを有効化すると、「会計」>「設定」>「管理設定:顧客支払」の「一括支払」が有効化されます。


2.銀行の設定

「連絡先」>「設定」>「銀行」で、自社口座及び取引先の口座のある銀行を銀行支店単位で設定します

銀行の住所の国を日本にすると、必要な情報を設定できます。


3.銀行口座の設定

「連絡先」>「設定」>「銀行口座」で、銀行口座情報を設定します。

口座番号:口座番号を半角数字で入力

口座名義:自社または取引先の連絡先マスタ

口座名義(カナ):口座のカナ名を半角カナで入力

口座種別:普通/当座/貯蓄/その他

委託者コード:振込元の金融機関から総合振込用に配布される10桁の固有のコード(金融機関により振込依頼人コード、会社コード、依頼人コードとも呼ばれる)

※振込先の銀行口座には不要

銀行:2.で設定した銀行支店

支払:信頼できる(振込先口座を信頼できるとしない場合、全銀ファイル作成時にエラーになります)


4.仕訳帳の設定

「会計」>「設定」>「仕訳帳」で振込に使う銀行口座ごとに仕訳帳を作成します。

タイプを「銀行」とし、3.で設定した 銀行口座・銀行(自社の支払口座)を設定します。


「出金」タブで「全銀」の順番を上にあげると、全銀がその仕訳帳のデフォルトの支払方法になります。仕入先の「販売&購買」タブの購買支払方法でもデフォルトの支払方法/仕訳帳を設定できます。


「構成設定」タブの「Merge Transactions」を有効化します。全銀データの作成時に複数の支払ドキュメントを一つの振込データにマージするかどうかのデフォルト値を設定します。


操作手順

1.仕入先請求書の支払処理

「会計」>「仕入先」>「仕入先請求書」で、支払対象の仕入先請求書を選択し、「支払」ボタンをクリックします。仕訳帳と全銀の支払方法を選択、支払日に振込日を設定し、「支払作成」ボタンをクリックします。


2.一括支払で全銀データを作成

「会計」>「仕入先」>「支払」で、対象の支払ドキュメントを選択し、「一括支払を作成」ボタンをクリックします。


必要な情報を入力し、「検証」ボタンをクリックすると全銀ファイルが作成され、チャターに表示されます。ファイルをダウンロードして銀行のシステムにアップロードします。

銀行:振込元銀行

支払方法:全銀

日付:振込日(1の支払作成時に選択した支払日と異なる日付を選ぶとエラーになるので注意してください)

Merge Transactions:有効化(仕訳帳で設定したデフォルト値が表示されます)

※ 一括支払はドラフトに戻せません。間違えた場合、一度削除して作成しなおす必要があります。

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