勘定科目テンプレートや税テンプレートは何のためにあるのでしょうか?
Odoo のインストール時に自動でインストールされるローカライゼーションモジュールの
勘定科目テンプレートや税テンプレートがインストール時には展開されているように思うのですが、
これは、どういった役割のものなのでしょうか?
何らかの操作がトリガになって、具体的な勘定科目や税が展開されるのかなと思うのですが、
試しに `base.main_company` 以外に会社を作ってみても展開されませんでした。
また、異なる税率の税を定義する際にこのテンプレート機能は使えますでしょうか?
正直、このテンプレートという概念の存在意義が分かっていません。
詳しい方がいらっしゃいましたらご教示、よろしくお願いします。
田代 さん、詳細な解説ありがとうございます。
勘定科目表や税がテンプレートから展開されるのは、
なんとなく分かっていたのですがそういう仕組だったんですね。
深くは調べていませんが account モジュールがインストールされる際にロケールに応じて
l10n_* モジュールを動的にインストールするようなので、
その時に `base.main_country` 向けの勘定科目表や税が展開されているのかもしれませんね。
テンプレートを使用して異なる税率の税を展開しようと思うと、
l10n_jp に直接パッチを送って取り込んでもらう必要がありそうですね。
何はともあれ、ご回答ありがとうございました。
そうですね。
来年の消費税に向けた対応や、導入されるかもしれない軽減税率もそうですが、
過去のデータをコンバートして取り込む際には 3% や 5% の消費税率の定義が必要だと思っています。
過去データへの対応の理由では、Odoo本体のテンプレートには税定義は追加しない方がよいと思います。一般にERPシステムで過去トランザクションを移行するケースは極めて少なく(ニーズがないわけでは無いけれども、難易度が高いため諦めていただくのがほとんど)、汎用性がないためです。将来の軽減税率については、一般的に広く適用されるものであればテンプレートに組み込むのがよいかもしれませんね。
勘定科目テンプレートや税テンプレートはその名の通りテンプレートで、これは 請求>設定>管理設定 で、テンプレートを選択して保存することをトリガとして勘定科目レコードや税レコードとして展開されます。
通常、DB作成時の国選択により、テンプレートが自動的に設定されるので、複数会社設定をとらない場合はこの設定はあまり目にすることがないかもしれません。なお、上の画像の「会計ローカリゼーション」設定は、現在ログインしている会社で会計仕訳が既に存在している場合は表示されません(会計実績があるのに勘定科目表を変えると不整合が生じるため)。
何らかの操作がトリガになって、具体的な勘定科目や税が展開されるのかなと思うのですが、試しに `base.main_company` 以外に会社を作ってみても展開されませんでした。
会社を作成するだけでは自動的には勘定科目や税レコードは展開されず、新たに作成した会社に切り替えた上で、上記のステップを踏む必要があります。
また、異なる税率の税を定義する際にこのテンプレート機能は使えますでしょうか?
はい、税レコードはテンプレートから生成されますので、汎用的に適用される税は、l10n_jp等のテンプレートに含めるのが妥当と思います。そうでない場合は、特にテンプレートを使わなくとも、個別に税レコードを追加するような対応でよいと思います。
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質問日: 2018/03/30 1:03 |
参照回数: 2238 回 |
最終更新: 2020/03/07 14:09 |
「異なる税率の税」は具体的に何がありますか?来年の消費税増税に向けてのことでしょうか?