基本情報
- モジュール名: web_form_banner
- ライセンス: AGPL-3
- オーサー: コタエル(Quartile)
- レポジトリ: https://github.com/OCA/web
- 利用可能バージョン (2025年10月時点): 12.0(PR未マージ)、15.0(PR未マージ)、16.0、17.0(PR未マージ)、18.0(PR未マージ)、19.0(PR未マージ)
利用用途
任意の画面(フォーム)に自在にバナーメッセージを表示することができます。
活用イメージ例:
- 新しくシステムを使い始める方に向けて、操作方法や注意点のメッセージを画面上に表示する
- 特定の入力欄に値を入れたときに、次に行う操作や注意事項を自動で案内する
- 入力内容に応じて、関連するデータや画面へのリンクを自動で表示する
- 特定のお客様との取引データを開いた際に、注意や確認が必要な場合はアラートを出す
- お客様の残高や与信情報などを、関連する画面で直接確認できるようにする
設定方法
バナーメッセージの設定は、開発者モードに切り替え、管理設定>技術設定>ユーザインタフェース>フォームバナー規則で行います。「+新規」ボタンをクリックしてフォームバナー規則を新規作成します。
モデル: バナーメッセージを表示したいモデルを選択する
トリガ項目: 入力されるとバナーメッセージが更新される項目を設定する
デフォルト重要度: 情報(青)、警告(黄)、危険(赤)の中から選択して、バナーの色を変更する
メッセージ: 表示したいメッセージを入力する(メッセージ値コードで設定した変数を含むテキストや、カスタムHTMLを入力可能)
HTML: チェックするとメッセージをカスタムHTMLとして扱われ、HTMLでの表示が可能になる
ビュー: 特定のビュー単位でバナーメッセージを表示させることが可能
ターゲットXPath: フォーム内のどの位置にバナーを表示するかを、XPathで指定する(デフォルトで「//sheet」に設定されている)
位置: ターゲットの前・ターゲットの後を選択して、ターゲットXPathで指定した要素の前後どちらにバナーメッセージを表示するかを指定する
メッセージ値コード: バナーの表示・非表示、重大度(情報、警告、危険)、およびメッセージ内容を動的に制御するためのPythonコード
設定例
<例①>
この設定方法では、常に任意の画面(フォーム)にバナーを表示させます。
下記のように、指定したモデルに常にバナーメッセージが表示されます。
<例②>
見積書の価格の合計が30,000ドル以上の見積書を黄色のバナー、100,000ドル以上の見積書を赤色のバナーで表示する設定です。
モデル: 販売オーダ(sale.order)
メッセージ: 高額な値を検出しました: ${amount_total}`
メッセージ値コード:
{
"visible": record.amount_total >= 30000,
"severity": "danger" if record.amount_total >= 100000 else "warning",
"values": {"amount_total": record.amount_total},
}
下記のように表示されます。
価格の合計が30,000ドル以上の見積書の場合:
価格の合計が100,000ドル以上の見積書の場合:
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