概要
輸入税のように日本の税法に従って、1,000円未満の金額を切り捨てる規則があるなど、各取引に対しての割合や価格で税を記録することが難しいものがあります。
その時に税金を直接Odooに登録するための方法を、今回は例として直接登録する購買時の「輸入税」を例として、この記事では説明します。
また応用としてOdooに税グリッドのデフォルト登録がない税を登録してそれを汎用税レポートだけでなく税レポート(JP)に表示させる方法を「地方税」を例として説明します。
方法
輸入税を設定する
1. 会計 > 設定 > 税に移動します。
2. 税名:輸入税、税計算:税込価格に対するパーセント、金額を100%に設定します。
3. 定義から勘定科目と、税グリッドを設定します。
4. 高度オプションを開き、内税のオプションを有効化します。
輸入税を登録する
1. 会計 > 仕入先 > 請求書から仕入先請求書一覧を開き、新規ボタンから新しいレコードを作成します。
2. 仕入先請求書を開いて、輸入税を明細行に入力します。価格を入力して、税を輸入税にして登録します。(入力した価格の100%が税金として認識されます。)
3. 請求書を確認します。
税レポートを確認する
1. 会計 > レポーティング > 税レポートを開きます。
2. 汎用税レポート、税レポート(JP)にて輸入税が反映されています。
応用
税レポート(JP)に新しい税金(地方税)を表示する
上記の例ではimportの税グリッドがOdooにデフォルトで登録がありましたが、その税グリッドの登録がない場合、「税レポート(JP)」に税を表示させるために追加の設定が必要になります。
税レポート(JP)の項目追加
会計 > 設定 > 会計レポートに移動します。
そこで「税レポート」を選択して開き
明細追加から新しい明細を作成します。
- 名称:地方税
- 親系統:仮払税額
- コード CHIHO
- 明細行
- ラベル:balance
- 計算エンジン:税タグ
- 計算式 chiho
上記のような明細行を追加して保存すると、会計 > 設定 > アカウントタグにchihoが追加されます。
次に既存の項目を一部調整します。税レポートの設定に戻り
仮払税額を開きます。
仮払税額の明細行を更新します。明細行を選択し、地方税のコードは先ほどCHIHOと設定したので、計算式のフィールドにCHIHO.balanceと追加します。
税の設定
「地方税」として内税100%の税を作成し設定します。その時に税グリッドには上で作成されたchihoとして登録します。
この地方税を使用して登録すると税レポート(JP)に新しい項目として地方税を表示することができます。