基本情報
- モジュール名: l10n_jp_summary_invoice
- ライセンス: AGPL-3
- オーサー: Quartile, Odoo Community Association (OCA)
- レポジトリ: https://github.com/OCA/l10n-japan
- 利用可能バージョン(2025年7月時点): 16.0
(依存モジュール)
- モジュール名: account_billing
- ライセンス: AGPL-3
- オーサー: Ecosoft
- レポジトリ: https://github.com/OCA/account-invoicing
- 利用可能バージョン(2025年6月時点): 12.0, 13.0, 14.0, 16.0
概要
account_billingモジュールは、個別の請求書をグループ化し、合計請求書という新しいドキュメントを作成します。
l10n_jp_summary_invoiceモジュールは、合計請求書の印刷機能を追加します。
印刷された合計請求書は適格請求書として機能することを意図し、合計請求書に含まれる税率ごとの請求書の合計金額に基づいて消費税が再計算され、差額が発生する場合は差額分の仕訳が計上されます。
設定方法
①「請求」アプリ>「設定」>「管理設定」の「税」フィールドの「丸め方法」で「全体で丸め」を指定し、保存します。
②「請求」アプリ>「設定」>「管理設定」の「合計請求書」フィールドの各項目を設定します。
・合計請求書コメント:合計請求書のヘッダーに表示
・請求書備考を表示:個別請求書の備考を印刷(個別請求書の備考の初期値は「請求」」アプリ>「設定」>「管理設定」>「顧客請求書」パートの「デフォルト利用条件」で設定)
・販売オーダ番号を表示:販売オーダの番号を印字するかどうか
・請求書合計金額を表示:個別請求書ごとの合計金額を印字するかどうか
使用方法
「請求(会計)」アプリ>「顧客」>「合計請求書」を選択します
① 「新規」ボタンをクリックし、「取引先」、「閾日タイプ」、「閾日」をセットし、「明細を算出」ボタンをクリックすると、対象となる明細が表示されます。明細行右端のゴミ箱ボタンで合計請求書に含めたくない個別請求書を除外することができます。
・ 「閾日タイプ」と「閾日」:閾日タイプの日付が閾日以前の請求書が合計請求書明細行に追加されます。
・合計請求日:合計請求書に印字される請求日
・期日:合計請求書に印字されるお支払期日(合計請求書に含まれる個別請求書の期日のいちばん遅い日付が自動的に設定されますが、手動で上書きすることもできます)
※ 合計請求書に含めたくない請求書は個別請求書の「その他情報」タブで「合計請求書対象外」をオンにしておきます。
②合計請求書の内容を確認し、「検証」ボタンをクリックします。
個別請求書上の消費税額の合計と合計請求書の消費税の差額がある場合は、差額を調整する仕訳が記帳され、「消費税調整」タブから消費税調整仕訳を確認することができます。
消費税率毎に消費税金額が再計算され、差額が計上されていることが確認できます。
仕訳明細タブで仕訳を確認できます。
③「印刷」ボタンのプルダウンメニューから「合計請求書(日本)」を選択し、印刷します。
設定で「請求書備考を表示」、「販売オーダ番号を表示」、「請求書合計金額を表示」をオンにした場合
設定で「請求書備考を表示」、「販売オーダ番号を表示」、「請求書合計金額を表示」をオフにした場合
④合計請求書の入金があった場合、「支払登録」します。
合計請求書のリストビューで「全額支払済」にチェックマークが付きます。
合計請求書に含まれる個別請求書も支払状況が「支払済」になります。
※消費税の差額分は別途支払登録が必要です。
※ 仕入先請求書でも同様に合計請求書機能を使うことができます。