Odooの日本語化について

翻訳でOdooの発展に貢献できる!
2021年10月29日 by
Odooの日本語化について
Ryoko Tsuda (QRTL)

Odooの翻訳は、完全なボランティア作業で成り立っています。

こちらのブログ記事でOdoo創業者ファビエンと弊社田代のOdoo翻訳についてのやりとりが紹介されていますが、Odooの日本語訳はOdoo社が提供している訳ではなく、Transifex(Webベースの翻訳プラットフォーム)上でボランティアが翻訳を行っています。


Odoo V14.0の翻訳状況


TransifexでOdoo V14.0の翻訳状況を見ると、現時点で74%が日本語に翻訳済みとなっています。

User-uploaded Image


Odooの操作画面上で見ると、購買、在庫、製造、販売などの以前からある基幹業務系のアプリについては、V14.0ではほぼ日本語化されていて、メインの画面では英語の文言を見ることはほとんどないと言っていいと思います。

逆に、周辺業務系の新しいアプリでは、英語の文言がところどころ~ほとんどに散見されるという状況になっています。

ただ、日本語化されてはいても、ん???という変な日本語になっているところは時々見かけます。

例えば、fromが「開始日」の意味のところで「移動元」と翻訳されていたり、ヘルプテキストなどは英語に表示を切り替えて確認しないと意味がよく分からないケースもあります。

Odooの翻訳は、ただ英語を日本語に翻訳すればよいという訳ではなく、機能を理解し、ユーザに分かりやすい日本語にする必要があります。

弊社のメンバーが翻訳作業をするときは、英語の字句だけを見て機械的に翻訳するのではなく、Odoo画面上の表現を確認して翻訳を行う方針としています。このため、Odooの翻訳にはかなり時間がかかります。



Odoo日本語翻訳チーム


次にOdooの日本語化作業を担っている翻訳者について見てみましょう。

transifexのOdoo Translators Japanese翻訳チームには、現在43人(3人のコーディネーターと40人の翻訳者)が登録されています。

そのうち実際に翻訳を行ったことがあるのは半数前後となっています。(Transifexに登録してみたものの、実際に翻訳は行っていない方が半数のようです。)

OdooV14.0について、10,000件以上翻訳を行った方は2名、2000件以上が2名、数百件が3名、十数名の方が100件以内という状況となっています。

手前味噌になるかもしれませんが、弊社のメンバーがかなりOdooの翻訳に貢献しており、コタエルのメンバーでOdooの1/3以上を翻訳している状況です。

Odooはオープンソースであるため(コミュニティ版については)無料で使用することができます。しかし、ユーザがただ使用するというだけではなく、何らかの形でOdooに貢献できると、持続可能な形でOdooが発展していけるのではないかと考えています。

Odooの翻訳は、いちばん手軽にOdooの発展に貢献できる活動ですので、多くの方に気軽に翻訳に取り組んでいただけたらと思います。

Odooの翻訳方法についてはこちらの資料をご参照ください。

また、弊社では、定期的にOdoo翻訳イベントを開催しております。Odoo翻訳イベントに興味がある方は是非こちらのイベントページからお気軽にお申し込みください。ご参加お待ちしております。

Odooの日本語化について
Ryoko Tsuda (QRTL) 2021年10月29日
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