日本初のOdooロードショーイベント

Odooの素晴らしさを日本の皆さまへ
2018年3月3日 by
日本初のOdooロードショーイベント
Yoshi Tashiro (QRTL)

Odoo 11 東京ロードショー

2018年3月23日(金) 14:00-18:00

恵比寿ガーデンプレイスタワー 4階 SPACE 6

紆余曲折ありながら(どういう紆余曲折があったのかは、お声掛けいただけましたらこっそりお話します)、ようやく東京でのOdooロードショー開催にこぎつけることができました。こちらOdoo社による日本初のイベントで、過去5年間Odoo社とパートナーとして日本向けの活動をしてきた当社にとり、ちょっと特別な意味を持っています。


当社のメンバーはOdooの可能性に惚れ込み、Odooのことが大好きで四六時中Odooをいじってるのですが、そんなOdooが日本のマーケットになかなか浸透しない状況に、2013年のOdooサービス開始以来、忸怩たる思いを抱いてきました。


あるプロダクトがマーケットに浸透するには諸々の条件をクリアする必要があります。プロダクトそのものが優れているのと同等もしくはそれ以上に、マーケットで認知されていること、マーケット特有のニーズに対応できることが必須です。Odooが優れたプロダクトであることは疑いようもありませんが、当社がOdooのサービス提供を始めた頃、それ以外のピースがそろっていない状況でした。


その状況を打開すべく、当社では限られたリソースの小さくない割合をコミュニティ向けの活動に割いてきました。

  • TransifexでのOdoo日本語化主導

  • 日本用勘定科目表のOdoo本体への組込

  • Q&Aフォーラムでの質問対応、情報発信

  • GitHubでの障害報告、修正提案(日本語関連のものも多数)

  • 開発モジュールをオープンソースで公開

  • ソーシャルメディアでのOdooに関する情報発信

  • 各種資料公開


この他、Odoo社や日本の他のOdooサービス事業者に、たまに(頻繁に?)苦言を呈しつつ、日本マーケット向けにさまざまな働きかけを行ってきました。

  • Odoo社に日本マーケット向けの課題を説明  

  • TransifexでのOdoo日本語化活動への参加呼びかけ

  • Odoo日本語化をサポートするようOdoo社を説得

  • Odoo社にOdooエンタープライズ契約の問題点指摘、改訂を説得

  • Odoo社に日本のお客様との契約手続方針見直しを説得


お客様のOdoo導入・運用をサポートしつつ、これらの活動をこなすのは体力的に厳しい面もあったのですが、お客様にも恵まれ、ご理解いただきつつこれまでコミュニティの活動を継続してくることができました。正確には把握していませんが、これまでおそらく1000時間以上、これらの活動に費やしていると思われます。


これら活動を通じ、ここ数年徐々にOdooが日本の皆さまに知られるようになってきた実感はあったのですが、Odoo社の日本マーケットに対する積極的な「投資」の姿勢は見られませんでした。なんだかんだで日本のマーケットはアジアの他の地域にはない特殊性があります。Odoo社に限らず、自らの足場がなく特殊性の高いマーケットに投資するという判断を下すには、それなりの理由が必要でしょう。当社は以前より、Odooはいずれ必ず日本で普及するという確信をもって、コミュニティでの日本向けの活動を続けてきましたが、散発的に翻訳活動に参加してくださる方が現れるのを除き、これら活動にOdoo社はじめ外部からサポートを受けたり、活動をともにしてもらうということが、これまでほとんどありませんでした。


そんな中、今回Odoo社が東京でのロードショーイベントに乗り出し、他のOdooパートナーとイベントを共催するに至ったのは、一つの転換点を象徴しているように思えてなりません。これまでほぼ単独で行っていた日本マーケット向けの活動が、これを境にそうではなくなるという転換点です。そうなると、元々プロダクトとして優れているOdooの日本マーケットへの浸透速度が上がり、それに合わせてコミュニティ活動への参加者も増え、マーケットからのフィードバックとプロダクト改善の好循環が生まれるかもしれません。今回のイベントは、今後Odooが日本マーケットに一気に普及していく転換点となる可能性を秘めたものではないかと思います。


元々Odoo社から出された今回のイベントタイトルは「Discover Odoo 11 and new features」という、ちょっと無味乾燥なものでした。当社は上記のような思いもあり、「日本初の」という点を何度もOdoo社に説明し、タイトルおよびイベント詳細を調整してもらいました(イベントページ内容はOdoo社からのドラフトを当社で意訳・調整し、Odoo社に説明したものです)。


前置きが随分長くなりましたが、以下イベント詳細です。Odooイベントページと同じ内容ですが、こちらにも掲載しておきます。


日本初のOdooロードショー ~ Odooの素晴らしさを日本の皆さまへ


オープンソースの業務アプリケーションスイート・Odooは、2005年のバージョン1から着実にリリースを重ね、昨年10月のバージョン11リリースで新たなマイルストンを刻みました。Odooの素晴らしさに触れていただくロードショーイベントを世界各地で開催してきましたが、今回満を持して、日本に初上陸します!Odooの機能はもちろん、Odooの会社組織、ユニークなエコシステム、そして日本の皆さまを支えるパートナーについて知る絶好の機会です。また、業界横断的なネットワーキングの場としてもご利用いただけます。Odooにつき少しでも興味をお持ちの方は、是非ご参加ください!


本イベントはどなたでも無料でご参加いただけますが、席数に限りがありますため、事前登録が必要です。本ページより、お早めにチケットをご予約ください。


Odoo 11について

ユーザインターフェイスがより美しく洗練され、より操作が楽しくなるようなデザインとなりました。また、多数の機能改善が盛り込まれ、これまで以上に、幅広い業務要求に的確に対応できるよう進化しています。

  • 在庫管理および生産管理の仕組みが見直され、データの整合性を確保しつつも、より柔軟に在庫移動トランザクションに調整が加えられるようになりました。

  • 地道なチューニングの結果、特定の条件下でのレスポンス時間が前バージョンに比べ1/3になるほど、パフォーマンスが大幅に改善しました。

  • より広くモバイルニーズに対応するため、長らく望まれていたiOSアプリがリリースされました。

  • これらは改善点のほんの一部です。Odoo 11では、オンライン予約およびマーケティング自動化の新しいアプリが追加され、その他全体的に様々な改善が施されています。

Odoo 11のリリースノートはこちらをご参照ください。


イベント詳細

日時:2018年3月23日(金)、午後2時開始
会場:恵比寿ガーデンプレイスタワー 4階 SPACE 6


2:00 pm: ようこそ

2:15 pm: 急速に進化する会社・Odoo - その構成およびポジショニング

2:30 pm: Odoo 11デモ

2:35 pm: How to build an awesome eCommerce platform in 20 minutes

3:00 pm: 休憩

3:30 pm: 「オープンソースを活用して効率よくOdooを導入するコツ」(Quartile Limited)

4:15 pm: Aria Company Introduction and Sharing

5:00 pm: Pro-Spire Introduction and Sharing

5:45 pm: ネットワーキング


席数に限りがありますので、お申込はお早めに! 



当社からは私自身が登壇し、当社のオープンソースコミュニティでの活動を紹介するとともに、Odoo導入に関する実践的なノウハウを伝授したいと考えています。私自身本イベントではOdooの機能紹介にはあまり興味がなく(Odooの機能に興味がある方は、事前にこちらをどうぞ!)、Odooの世界でのうまい立ち回り方や導入時に注意すべきこと等、皆さまに「ええ話が聞けた!」と思っていただけるようなことを話したいと思います。自分で言うのもなんですが、これからOdooを検討してみたいという方や、Odooを自力で導入したいと思っているシステム担当の方などには相当価値がある話ができるのではないかと思います。


あと、今回のイベントの趣旨とは直接関係しませんが、当社でのOdooの仕事に興味をお持ちのエンジニア/ERPコンサルタントの方がいらっしゃいましたら、ぜひ会場でお声掛けいただければと思います。 オープンソースコミュニティでの活動に興味があり、フラットな組織で急成長しているプロダクトのノウハウを習得したい方は相当楽しめると思いますよ。


イベントで皆さまにお会いすることを楽しみにしています!

日本初のOdooロードショーイベント
Yoshi Tashiro (QRTL) 2018年3月3日
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